この方は変形性股関節症で2つの病院で診断を受け、1つの病院では手術を提案され、もう1つの病院ではまだ手術はしなくても良いのではと提案を受けた方でした。

初回施術時は荷重をかける時、股関節を曲げる時に痛みが強く、股関節は90度も曲がらない状態でしたが、施術を続けることで曲げる角度は120度、庭仕事もできるほどに改善はしました。しかし荷重時は痛みが残りました。

その後、3rdオピニオンとして信頼のおける自分のお世話になったDrのいる整形外科を受診していただき、現在の股関節の状態をレントゲン等の検査の結果を含めて共有させていただきました。

 

結論、根本の改善には至っていません。

 

あくまで自分が行ったのは、股関節を曲げた時の股関節以外の可動性を向上させ、股関節の変形が要因であると思われるアライメント(姿勢)の調整を行っただけに過ぎません。

重要なのは変形の進行具合の把握をし、必要であれば整形外科の受診を勧め、レントゲンなどの画像を共有させていただき、それらの情報をもとにして

なぜ徒手で改善できないのか?

手術を行うとどんな痛みが楽になるのか?

現在の痛みはなぜ起きているのか?

この説明ができる基本知識を整体を生業とする人間が持っているか?

もしくは調べ尽くして伝えることができるか?

ということです。

その上で改善できる範囲を確実に改善していく!

それが整体RE .TRY、施術者の自分に求められていると思っています。

同時に、改善出来ないことを認め、本当の根本改善をするためには手術が必要だと

知識、事実を元に伝えることが、整体を生業とする人間の責任だと思います。

股関節が先天的に変形がある場合を除いて、股関節が初めから変形することはありえません。

また、先天的に変形をお持ちの方でも年齢を重ねてから疼痛が出る場合は、股関節周囲の、アライメント不良が続き、股関節の負荷のかかる部位が限定的になり、疼痛の増加、変形に至るのだと私は考えています。

疼痛の原因が関節、神経、筋、アライメント等のどれに該当するのかを見極め、仮説を立て、説明し、施術していくことの重要性、信頼するDrとの関係性も施術をするものが持つべき責任だと痛感した方でした。

人生のパートナーとして、手術後もこの方がRE .TRYにメンテナンスをお願いしたいと思って頂けるように、手術までの期間も真摯に向き合い、術後の回復がスムーズにいくように、施術をして行きます。

この方のように手術にならずに済む方を少しでも救えるように努力して行きます。